90年代の音楽を聴きながら、ろくでもない思い出を蘇らせる

昨日、千鳥の鬼レンチャンという番組を見た。

ちょうど歌手の小野正利さんが挑戦しているところだった。

選曲しているのはチャゲ&飛鳥の「モーニングムーン」やB’zの「ALONE」。

あぁ、懐かしいなぁという感情が一気に体を駆け巡る。

実は歌い手のこの方のことは全然知らなかったが、後から調べてみると、「You’re the Only…」を歌っている方だと分かった。

あぁ、そういえば小さい頃歌番組か何かで聞いたことがあるかもしれない。

音楽に誘われて過去のろくでもない思い出が蘇ってくる。

小さいころ、父親の車の中にはよく音楽がかっていた。

チャゲ&飛鳥、米米CLUB、DEEN、東野純直、山根康広。

THE90年代の音楽たち。

釣りに行ったり、母親の実家へ帰る長いドライブの中、何か楽しい時間のそばには、音楽があった。

その影響は多大で、大人になった私は父親が聞いていた音楽をバカの一つ覚えのように好きで、今も自ら好んでよく聞いている。

それゆえ、若い頃カラオケによく行ったのだが、私の中の音楽はいつまでもアップデートされずに、まわりの友人たちがAKBやらゴールデンボンバーやらを歌う中で、山根康広の「あの時のように」を真面目に歌うものだから、まわりは「はぁ・・」という感じであった。

もちろん父親の趣味だけが自分の音楽の世界を構築しているわけではない。

globe、JUDY AND MARY、Every Little Thing。

THE90年代の音楽たち。

これまた姉の影響であったが、今もよく聴いている。

当時おんぼろの実家では2階の2部屋をそれぞれ私と姉が使っていた。

もともと続き間で部屋に仕切りはなかったので、むりやりタンスを置いて分けていたのだが、タンスの上の方は空間がぽっかりとあき、お互いの声や音は筒抜けであった。

そのため、片方からは「鏡に映ったあなたと2人~♪」など恋歌が流れ、もう片方からは「殴りにいこうか~♪」などイケイケが流れるというカオスな空間になっていた。

その後、父親や姉の影響を受けながら自分の好きなアーティストを見つけた。

the band apart、m-flo、THE YELLOW MONKEY。

ほぼ大人になってから好きになったのは、ほぼ90年代の音楽たち。

特にバンドというものに興味をもち、イエモンのギターソロを何回も聞いては感銘を受け、「これは人間が本当に弾いているのか、いや弾けるはずない、絶対機械音源だろう!あの楽器は飾りだろう!」と、大変失礼な思考をもっていた。

そしてその頃、何かに対して憧れる気持ちが人一倍強かったので、楽器も弾けないのにバンドを結成しようなどと思いついた。

バンドをするにはメンバーがいるので、With9とかいうバンドメンバー募集の掲示板に確かこんな風に投稿した。

「ギター初心者です、年齢、性別、好きな音楽のジャンルは問いません、一緒に楽しく活動しましょう!」

要するに誰でもいいのであり、そのような募集には当然ろくでもない応募ばかりがあった。

「バンドというより飲み会希望です」とか、明らかに下心丸出しの輩もいたし、楽器の経歴を聞いたのに病歴まで語りだしたりとか。

だが、紆余曲折がありながらも、奇しくもメンバーは揃い、いよいよバンド活動は始動した。

メンバーは自分を含めて4人。

1人だけがバンド経験者で、それ以外は毛も生えていない初心者であった。

やれ勢いでスタジオに練習に入るも、アンプへの接続はおろかチューニングすらままならないので、音程、音量、テンポ、全てが小学校の合奏会よりもひどい有様であったが、体だけはさながらバンドマンのような動きをしているので、その光景はダサかったに違いない。

一応募集人として経験者の彼には一言詫びたと思う。

彼は優しかったので、「最初はみんな初心者だよ」と言ってくれたが、彼がその後の練習に姿を現さなかったことは、言うまでもない。

結局、バンドメンバーはその後ただの食事会メンバーになり、誰からともなく極自然に解散した。

とまぁ音楽にまつわる思い出がぼんやり浮かんでは消えたりしていたが、そういえば少し前にその時のメンバーの一人から10年ぶりくらいに連絡が来たことを思い出した。

当時彼女は小学校の先生で、今も頑張っていると。

昔を思い出したら懐かしくなって連絡をしてみたと。

私としては忘れたいような黒歴史ではあったが、思い出して連絡をしてくれたことは素直に嬉しかった。

今度また食事に行こうと話したきりだったので、今度は自分から連絡をとって誘ってみようと思う。

たとえ私が忘れていたと思っていたろくでもない記憶が呼び起されたとしても。

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