今日は、町の婦人科を受診してきました。
特別になにかあったわけじゃないけれど、最近生理が長引くようになった気がして、念の為。
初めて行くクリニックだったので、問診票を書き込む。
その中に既往歴、手術歴の欄が。
記入しながらそういえば子供を産む時、帝王切開で出産したなぁ〜と思い出しました。
ーー遡ること3年半ーー
ちょうどお腹の子の性別が分かりそうな妊娠5ヶ月くらいの時の妊婦健診。
いつものようにお腹に超音波を当ててグリグリして、赤ちゃん元気ですねぇ〜なんて言ってた先生が、急に何もしゃべらなくなりました。
じぃーっとモニターを見て、顔からは表情が消え、話しかけられない雰囲気。
直感的にあっ・・何かあったんだ、と悟りました。
先生が口を開くのを待ち、その間心臓はバクバク。
よくないことばかり考えてしまう。
少し前に夫が癌の告知をうけ、とても落ち込んでいた中、
不妊治療の末に授かった命に感謝と喜びを感じていた日々。
あぁ、やっぱり自分は幸せになんてなれないんだ。
子供まで連れていかれるの?
そんな思いに駆られていると、おもむろに先生が
「前置血管かもね」
と呟きました。
内診もしてみましょうと言われ、診てもらうことに。
「うん、前置血管だね」
前置血管?
前置胎盤じゃなくて?
と頭がクエスチョンマークになっていると、先生が説明してくれました。
まず、よく聞く前置胎盤っていうのは、胎盤が子宮の下のほうにくっついていて、産道を塞いでしまっている状態のこと。
前置血管っていうのは、とても珍しい疾患で1,200~5,000人に一人くらいの割合で発症すること、文字通り血管が前にあり、臍の緒が産道にかかっていること、そのまま産まれてくると、産まれるより前に血管がちぎれて赤ちゃんに酸素がいかなくなってしまうこと。
自然分娩だと7割くらいの赤ちゃんが亡くなってしまうこと、奇跡的に助かってもほとんどが脳性麻痺になってしまうこと。
でもそれは前置血管が見落とされてそのまま下から産んでしまったらの話で、帝王切開をすれば心配はいらないこと、ほぼ100%助かること。
そんな説明を受けました。
頭がまわらない中でもとりあえず、お産は帝王切開で、子供の命は大丈夫ということだけは理解できました。
家に帰ってからも色々と前置血管のことを調べたりもしたのですが、怖いことがたくさん書かれていたのを覚えています。
その中でも一番怖かったのは、前置血管は見落とされやすいということでした。
最初異常が見つかったことは悲しかったけれど、ちゃんと見つけてもらえて良かった
当時はそのように思って深く考えずに妊婦生活を送りました。
その後も色々とあったのですが、元気な女の子を出産し、今3歳半になりました。
前置血管だから障害をもって生まれるわけでも、絶対安静の妊婦生活になるわけでもありませんでした。
実際に私は予定帝王切開日の2週間前まで事務の仕事をしていましたし(╹◡╹)
もし前置血管と診断されて不安に思っている方がいたら、見つけてもらえたことをラッキーと思いましょ。
また今度その後のCT検査で臍の緒の卵膜付着が判明した話や、出産直前に子宮頸管が短くなり管理入院になった話など書きたいと思います。
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